自説

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ミロンガは経済の縮図(2)

(続き)
プーロタンゴが5月からミロンガ代を3000円(2ドリンクつき)に値上げするという。飲みホーダイでもないのにこの強気、どこから沸いてくるのか、一瞬理解に苦しんだ。だがよく情報を収集すると、このプーロのマヌエルの評判がとてもいいのだ。フアン・ギダのような柔らかさがあり、ギダにはない音の遊びがあるという。それに少数の気に入った女性とだけではなく多くの客とたくさん踊ってくれ性格もいいらしい。おまけに、このマヌエルの親友であり、同等のレベルを持ったもう一人のダンサーもプーロ陣営に加わった。プーロの人気は上がり、ミロンガの人が増えてきている。
ダンサーに費やした費用の増加、それに伴う人気の上昇。これらを勘案し、オーナーは「値上げが相当」と判断したのだろう。実際、高くなってもいいからマヌエルに踊ってほしい女性は存在する。単純な値上げではなく、ドリンクチケットも1枚追加されるしね。

対する金曜のゼロアワーを見てみる。ゼロのミロンガの中でも、金曜日は1500円と破格の安さ。昔は2500円くらいしたと思う。こんなに安くなったのはいつごろだっただろうか。
フロアーは2つあり、ゆったりとくつろげ、程よく込んでいて遊びに来ているミロンゲーラのレベルも高い。「これで1500円は安すぎだろう」と思う。でも、安くすることで多く人が集まり、結果的に主催者の利益が増大することも経済学的に十分ありえることだ。もしかしたら、金曜日に人の集まりが悪かったから、戦略的に価格を引き下げ、タンゴ愛好家たちに金曜日にゼロに行く習慣を定着させ、十分しみこませてから値上げする戦略かもしれない。

アダム・スミスの見えざる手を信仰する私にとって、価格の硬直化は悪である。人気不人気、景気の状況、主催者の戦略、こういったものに基づいて、価格は弾力的に変動しなければならない。多くの人は単純に料金の値下げを望むかもしれないが、私は混雑しているミロンガでは、逆に値上げすべきだと考える。プーロや築地のミロンガなど値上げするミロンガがある一方、1000円、1500円に値を下げたミロンガも存在する。この国には資本主義の原理がちゃんと動作しているなと、ミロンガでふと感じた。
(終わり)
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