自説

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

PageTop

縦書きと横書き

日本でも電子書籍が徐々に普及し始めている。私も電子書籍と言えるかは疑わしいが、青空文庫で寺田寅彦の短編随筆をちょくちょく読んだりしている。
さて、最近売られている、有料の、電子書籍や、青空文庫を読むためのアプリで気になることがある。買う前に、こんな感じで読めますよ、と見本を見ることができるのだが、それがたいてい、縦書きで書かれているのだ。
新聞は縦書き、小説も縦書き、学校の教科書は国語以外横書き、と何気ない先入観が日本人に染みついている。その延長で、小説を電子化したため、縦書きフォーマットにしたのだろうと推察される。

ここで、縦書きと横書きを比較した場合、それぞれどんな特徴、利点があるのか整理してみよう。


1.縦書きの利点/ 見開きの右ページから左ページに移動するとき、視線が飛ばない。

 言葉では説明しにくいのだが、横書きの書物を読むとき、左ページの下まで読んで、次に右ページの上に視線を移動するとき、視線が下から上に“飛ぶ”のだ。
横書きで視線が飛ばないようにするためには、預金通帳のように上下開きに本をとじる必要がある。しかし、人間は、手で左右から本を持つので、上下開きの本より、左右開きの本の方が持ちやすいのだ。
 でも縦書きでは、左右開きの本で、視線が飛ばずに見開きのページを読みとおすことができる。
 なお、電子書籍になった場合、「見開き」という概念がなくなり、横書きの欠点は消えるため、縦書きの優位性はなくなる。

2.横書きの利点/ 英数字との親和性が高い。

 英単語やアラビア数字は横書きで書くように作られている。これを無理やり縦書きの中に挿入しようとすると無理がでる。たとえば、この本の中身を見てほしいのだが、google、i Phoneなどのアルファベット単語が頻繁に出てくるのに縦組みにしたため、非常に見づらい。最初から横書きにすればよかったのに。


 このように考えると、その書物を縦組みにするか、横組みにすべきか、おのずと判断することができる。
たとえば、新聞は何気なく縦組みになっているが、経済欄などで、「表面利率は前月発行債の1.1%より0.1%低い1.0%。」など、数字が頻繁に出てくるため、横組みの方が見やすいのだ。日経ヴェリタス、産経エクスプレス、フジサンケイビジネスアイなど、先進的なタブロイド紙は横組みを採用してるが、大半の新聞は縦組み採用になってしまっている。
 法律も縦書きになっているが、第六百七十八条と漢数字で表現するより、第678条とした方が読みやすいので、横書きの方がいいだろう。ちまたの六法全書はたいてい法律の原典に合わせて縦組みを採用してしまっている。先進的な横組み採用の六法はまだまだ少数だ。

 実は、縦組みにした方がいい書物は、小説、随筆、伝記など、最初から最後まで読みとおすタイプの書物で、かつ、英数字が本文にほとんどなく、かつ、紙にした場合のみなのだ。そしてこれらの書物でも、電子書籍になった場合は、横書き縦書き、どっちでもよくなる。どっちでもいいと言ったが、基本、コンピュータは横書きで文字を表示するように設計されているため、素直に横書きにすればいい。

 電子書籍は、わざわざ苦労して縦書きを採用する必要はない。アルファブロガーの池田信夫は「日本語独特の縦書きやルビなどにきめ細かく対応した国内標準を策定し、国際標準から決別、ガラパゴス化することで既得権益を守ろうと画策している勢力がある」と懸念を示している。
 電子書籍は横書きがいい。
スポンサーサイト

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する
 

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

| | 2011年10月26日(Wed)18:24 [EDIT]


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。