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自説

足利事件 関係者は説明責任を果たせ

クローズアップ現代を見て、足利事件で、冤罪が作り上げられていく様子に衝撃を受けた。
特に許せないのが、当時、最高裁判所で上告を棄却した小法廷の5人の判事。上告審でDNA鑑定が一致しないので再鑑定を弁護側が求めたにもかかわらず、鑑定結果には何も言及せずに上告を棄却。これだけでも許せんのに、なぜ再鑑定を認めなかったのか、NHKが当時の裁判官全員に取材しても明確に回答せず、「結論は決定のとおりで個別には答えられない」という。答えられないだと?裁判は人が人を裁くものであり、誤審は避けることができない。しかし、誤審がほぼ明らかになったのなら、説明責任を果たすべきではないか!

NHKも甘い。資料を表示するとき、検察官の名前にモザイクをかけていたが、この事件にかかわった検察官、警察官、裁判官らを、ちゃんと名前を出して報道せよ。そしてかかわった関係者たちは、たとえすでに退官していても、逃げ隠れせずにマスコミに顔と名前を出して説明責任を果たせ。

過去、裁判官が未成年買春やストーカーで罷免されるたびに、国民の司法に対する信頼が揺らいできた。しかし、今回の冤罪事件は揺らぐどころの騒ぎではない。崩壊したといっていいだろう。強引な取調べをする捜査機関、真実を見抜けない裁判所。国民は事件が起こり被疑者が訴追され有罪になっても、また冤罪じゃないか?と疑いの目を向けるだろう。失われた司法の信頼を再び回復するのは容易ではない。

ところで、やってもいない罪、しかも殺人という罪を、取調べに屈して簡単に認めた被告人もどうかと思うという記事を前回書いたが、自分がその立場だったら真実を貫けただろうかとふと思った。しかし、改めて、真実と正義を貫こうと決意した。
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